プライマリキーは必須か？#

プライマリーキー(Primary Key)は必須です。以下の重要な理由があります：

1. データの一意性の保証

• レコードを一意に特定するために必要
• データの重複を防ぐ

2. データの整合性の維持

• 他のテーブルから参照する際の外部キー制約の基準
• CRUDの操作で特定のレコードを確実に識別

3. パフォーマンス

• インデックスが自動的に作成され、検索が高速
• データの更新や削除が効率的

一般的なプライマリーキーの設定例：

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CREATE TABLE users (
2
    id INT AUTO_INCREMENT PRIMARY KEY,  -- 自動採番のPK
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    email_addresses TEXT,               -- カンマ区切りのメールアドレス
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    created_at TIMESTAMP
5
);

もし複数のメールアドレスを別テーブルで管理する場合（推奨）：

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CREATE TABLE users (
2
    id INT AUTO_INCREMENT PRIMARY KEY,
3
    name VARCHAR(255),
4
    created_at TIMESTAMP
5
);
6

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CREATE TABLE user_emails (
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    id INT AUTO_INCREMENT PRIMARY KEY,
9
    user_id INT,
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    email VARCHAR(255),
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    FOREIGN KEY (user_id) REFERENCES users(id)
12
);

プライマリーキーがないテーブルは、データの一貫性やメンテナンス性に問題が生じる可能性が高いため、避けるべきです。

ユニークキーがあればプライマリキーは不要なのか？#

プライマリーキーは、ユニークキーがあっても必要です。その理由を説明します：

1. プライマリーキーとユニークキーの違い

• プライマリーキー：

  • テーブルごとに1つだけ
  • NULL値を許可しない
  • クラスター化インデックスの基準（多くのDBMSで）
  • 他のテーブルから参照される際の標準的な外部キー

• ユニークキー：

  • 複数設定可能
  • NULL値を許可する（多くのDBMSで）
  • セカンダリインデックス
  • ビジネスルールの制約として使用

例えば：

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CREATE TABLE users (
2
    id INT AUTO_INCREMENT PRIMARY KEY,  -- プライマリーキー
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    email VARCHAR(255) UNIQUE,          -- ユニークキー
4
    username VARCHAR(255) UNIQUE,       -- ユニークキー
5
    created_at TIMESTAMP
6
);

この設計の利点：

• id：システム内部での一貫した参照に使用
• email：ユーザーログイン時の識別子として使用
• username：表示用の一意な識別子として使用

ビジネスルールが変更された場合（例：emailの一意性制約を緩める）でも、プライマリーキーは変更せずに済みます。

したがって、プライマリーキーはテーブル設計の基本要素として必要です。ユニークキーは、ビジネスルールを表現するための追加的な制約として使用します。