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MySQLにおけるBIGINTとINTの違い
MySQLで数値を扱う際に、BIGINTとINTというデータ型がよく使用されます。これらのデータ型は、どちらも整数を格納するためのものですが、扱える数値の範囲が異なります。
BIGINTとINTの比較
データ型 | バイト数 | 範囲(符号あり) | 範囲(符号なし) | 説明 |
---|---|---|---|---|
BIGINT | 8 | -9223372036854775808 ~ 9223372036854775807 | 0 ~ 18446744073709551615 | 極めて大きな整数を扱う場合に適しています。例えば、ユニークなIDを生成する際に使用されます。 |
INT | 4 | -2147483648 ~ 2147483647 | 0 ~ 4294967295 | 一般的な整数値を扱う場合に広く使用されます。例えば、年齢、数量などを格納する際に使用されます。 |
どちらを使うべきか?
- 非常に大きな数値を扱う必要がある場合: BIGINT
- 一般的な整数値で十分な場合: INT
選択のポイント
- 必要な数値の範囲: 扱いたい数値がINTの範囲を超える場合は、BIGINTを選択する必要があります。
- ストレージ容量: BIGINTはINTの2倍のストレージ容量を必要とします。不要に大きなデータ型を使用すると、ディスク容量の無駄になります。
- 処理速度: 一般的に、INTの方がBIGINTよりも処理が速いとされています。
具体的な使用例
- BIGINT:
- ユーザーIDのようなグローバルに一意なID
- 大規模なデータセットのレコード数
- INT:
- 年齢、数量、商品コードなど
まとめ
BIGINTとINTは、どちらも整数を格納するためのデータ型ですが、扱える数値の範囲が異なります。適切なデータ型を選択することで、データベースの効率性を高めることができます。
注意:
- 符号あり/符号なし: 上記の表は符号ありの範囲を示しています。符号なしの場合は、負の値を扱えない代わりに、正の値の最大値が2倍になります。
- 表示幅: データ型に指定する括弧内の数字は、表示の幅を指定するものであり、データ型の取りうる数値の桁数を制御するものではありません。
その他
- MEDIUMINT: INTとBIGINTの中間のサイズを持つデータ型です。
- SMALLINT: INTよりも小さいサイズのデータ型です。
- TINYINT: 最も小さいサイズの整数型です。
これらのデータ型についても、必要に応じて使い分けることで、より効率的なデータベース設計が可能になります。